ヴェネツィア 3日目
朝からゴンドラに乗ろうとしたが、サンタ・ルチア駅にも、ローマ広場の乗り場にも、ゴンドラの漕ぎ手がいなかった。朝は休みなのだろうか。そこで、ガラスで有名なムラーノ島へ行ってみた。しかし、昨日のレース博物館に続いて、ガラス博物館が水曜日が定休日で入れなかった。下調べ不足である。それで、次はリド島に行った。ヴェネツィア本島と反対側の海岸は砂浜で海水浴場になっている。しかし海岸の大部分はホテルのプライベートビーチで、一般に開放されているのは、船着場から真っ直ぐ行った突き当りの所だけのようだ。船着場の近くまで戻って昼食。サンドイッチ×3、ピーチティー×2で、10.9ユーロ。ここは値段がだいぶ安い。
ヴェネツィア本島に戻り、ペギー・グッゲンハイム・コレクションへ。ここは、ペギー・グッゲンハイム(1898-1979)が収集した近代美術の個人コレクションが展示されている。グッゲンハイム一族は、鉱山で財を成した米国の大富豪。叔父のソロモン・R・グッゲンハイム(1861-1949)も美術収集家で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館を建てた。彼女の父はタイタニック号の沈没で亡くなっている。彼女は、1日1作品購入を決意して、第二次大戦中にも買い続けた。また画家のエルンストとも一時期結婚していたことがある。1949年に、この館を買い取り、移り住み、美術館とした。キュビスム、抽象、シュルレアリスム等の作品が充実している。
再びゴンドラにのろうと、3時半頃、アカデミア美術館の前に行くと、今度は漕ぎ手がいた。40分で80ユーロだった。料金は1そう当りの値段なので、1人でも定員の6人乗っても同じです。コースは、大運河をリアルト橋に向かい、グリマーニ宮のところで細い運河に入り、フェニーチェ座の横を通って、再び大運河に出て、アカデミア美術館に戻ってきました。フェニーチェ座は、1996年1月に火事で全焼し、その後約8年かけて元のままの美しい姿で再建され、去年12月に、こけら落としのコンサートが行われた。その間、オペラ等は、仮設劇場パラフェニーチェ座で公演していた。今年の11月からは、オペラの公演もフェニーチェ座で再開される予定です。
アカデミア美術館の前からホテルまで、みやげ物屋も見ながら、1時間近くかけて歩いて戻る。夕食は、サンタ・ルチア駅前のみやげ物屋が並ぶ通りを東に行った、サン・ジェレミア広場の「Trattoria al Brindisi」。牛肉のカルパッチョ、生ハムとオリーブ、ヴェネツィア風レバー(レバーと玉葱を炒めたもの)ポレンタ添え(とうもろこしの粉を練ったもの)、ミラノ風カツレツ、ワインハーフボトル、デザート×2で、65ユ−ロ。