サンジミニャーノ
JALユーロエキスプレスバスで、途中サンジミニャーノとシエナによってローマに行く。今日の乗客は、私達ともう1組の夫婦の4人だった。
朝8時フィレンツェを出発し、1時間でサンジミニャーノに着きました。ここは、次に行くシエナと共に、中世の町が残っていて世界遺産になっています。ここもシエナもそうですが、イタリアの古い町は丘の上に作られていることが多いです。その理由は、敵から守りやすいのと、昔は平地は湿地になっていて衛生が良くなかったためだそうです。
サンジミニャーノを遠くから見ると、高層ビルが立ち並ぶ現代都市のようなシルエットが見えましたが、それは中世に建てられた石造りの塔でした。高さ50mほどの塔が14個残っています。町の最盛期には塔は70個もあったが、取り壊され今は14個になっているそうです。ここは現地ガイドなしなので、日本人のガイドさんも、バスの中と町の外で話をするだけで、町の中のガイドはありません。町の中は1時間の自由散策となりました。割と小さな町で、町の中央の井戸のある広場と、すこしはなれたところにある眺めのいい展望台に行って戻ってきました。まだ朝早いせいか閉まっている店が多かったです。
シエナ
サンジミニャーノからシエナまで40分くらいです。ここは現地ガイド付きです。ここの教会ドゥオモには、床に色々な絵があるのですが、普段は、踏まれて傷まないように段ボールで覆ってあって、見られないそうです。しかし、今は特別に公開期間になっていて、覆いがとってあり、見ることができました。教会の外壁は白と青の横縞模様ですが、イスラムの影響だそうです。中世にシエナが都市国家としてフィレンツェと競っていたころ、ドゥオモをフィレンツェのものより大きくする工事を始めましたが、途中で中止された跡が残っています。
シエナの町は、キリン、カタツムリ、ヤマアラシ、ガチョウ、亀などの名前が付いた17の地区に分かれていて、町の中にも各地区の旗が掲げられています。毎年、7/2と8/16の2回、パリオと呼ばれる地区対抗の競馬が、カンポ広場で行われます。観光の最後に訪れたカンポ広場は、半円形で、円の中心に向かって低くなっているため、劇場の客席のように見えます。競馬は、広場の縁を回り、中が客席になるのですが、円周と直径のぶつかる角は、直角に曲がらないといけないので大変そうです。ここで自由時間となり、昼食を食べました。ミネストローネ、ニョッキ、ワイン1/4、水、コーヒー×2で25ユーロ。広場を眺めながらゆっくり食べていると、1時間20分の自由時間が終わってしまいました。
ローマ到着
シエナから3時間でローマに着きました。ホテルはテルミニ駅の近くの「Starhotel Metropole」です。ホテルの前がバスの発着所なので便利です。ホテルの回りのテルミニ駅、共和国広場などを散歩しました。オペラ座も近くです。ポスターを見ると、公演は、オペラ座と、すぐそばのテアトロ・ナツィオナーレの2つの劇場で交互に行われているようです。ヴィミナーレ広場の「Grancaffe Strega」で夕食を食べました。生ハム等アンティパスト盛り合わせ、スパゲティ、サルティンボッカ(仔牛にセージと生ハムを乗せて焼いたもの)、キャンティ・ワインで、40ユーロ。量が多いので、コースを1品ずつとって2人で分けて食べてちょうどいいくらいです。