2008年運用報告
1.運用経過
株式現物・信用 株式先物・オプション 商品相場
第1四半期(1〜3月) 日経平均は、年明けから急落し、3月には一時12000円を割る場面もありました。その後やや戻しましたが、3月末では昨年末比で18.2%の大幅下落となりました。売買せず現状維持としました。 日経平均オプションのショート・ストラングルを中心に取引し、利益がでました。また、日経平均ミニ先物の売でも、利益がでました。 ゴムやコーヒーでは、利益が出ましたが、穀物や貴金属で、損失がでています。特に、3月に大豆が急落し、損失が急拡大しました。
第2四半期(4〜6月) 日経平均は、4月から6月前半まで上昇し、海外株安にも比較的堅調でしたが、6月後半にはやや下落しました。6月末では3月末比で7.6%の上昇となりました。売買せず現状維持としました。 日経平均オプションのショート・ストラングルを継続し、利益となっています。また、日経平均ミニ先物の売も継続しましたが、損失となっています。 原油をカラ売りしていましたが、ゴールデンウィーク中に海外で原油が急騰し、国内で連休明け後に連続ストップ高となり、損失が大きくなりました。原油は、その後も上昇を続けていますが、買いに転じたため、損益は、やや回復しています。
第3四半期(7〜9月) 日経平均は、米国の金融不安から下落し、9月末に11259円の安値をつけました。6月末比では、16.5%の大幅下落となりました。売買せず現状維持としました。 日経平均オプションのショート・ストラングルを継続し、若干の利益がでています。日経平均ミニ先物の売建でも、利益がでています。 商品相場は、7月半ばからほとんどの銘柄が急落し始め、戻りのないまま、9月末まで大幅に下落しました。原油やとうもろこしを買っていたため、大幅な損失となりました。
第4四半期(10〜12月) 日経平均は、10月に欧米の金融危機から急落し、ザラバで7000円を割り、バブル後の安値を更新しました。その後、やや戻しましたが、9月末比で、21.3%の大幅下落となりました。売買せず現状維持としました。 日経平均の急落とともに、ボラティリティが一時100以上にまで急上昇しました。当初は、日経平均オプションのショート・ストラングルを継続していましたが、10月中旬からは、ミニ先物の売建とプットの売建のポジションを取っています。ボラティリティの急上昇により、一時的に評価損が膨らみましたが、その後は、大きなボラティリティが有利に働き、利益が出ています。 商品相場は、引き続き、かつてないほどの速さと巾で、急落し続けました。ガソリンの売などで、利益が出ています。
年間まとめ 2007年に持株の大部分を売却したまま、今年は年間を通して、売買せず現状維持としました。現金比率を高めていたため、株急落による損失は小さくなっています。 年間を通して、オプションのショート・ポジションから、時間価値の減少による利益が出ています。 当初は、商品相場の下落を予想して売っていましたが、予想に反して上昇し続けました。損切りして買いに転じましたが、逆に急落したため、売ってはやられ、買ってはやられの、往復ビンタとなり、商品相場の資金の大半を失う結果となりました。

2.売買状況
株式現物・信用 株式先物・オプション 商品相場
売買回数 0回 117回 94回
売買代金 \0 \131,654,693 \250,430,700
支払手数料 \0 \61,755 \52,492
(注)支払手数料には、消費税、信用取引金利、逆日歩等を含む。

3.損益状況
株式現物・信用 株式先物・オプション 商品相場 合計
第1四半期 \-574,000 \760,417 \-2,254,400 \-2,067,983
第2四半期 \414,000 \257,798 \-1,456,100 \-784,302
第3四半期 \-460,000 \411,497 \-2,504,100 \-2,552,603
第4四半期 \-615,300 \3,155,825 \529,708 \3,070,233
合計 \-1,235,300 \4,585,537 \-5,684,892 \-2,334,655
(注)実現損益と評価損益の合計。配当は含まず。税引前。

4.成績推移グラフ

(注)2007年末を100とする。

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