2000年の6月14日から18日まで夫婦でモスクワに行った。モスクワにいたのは実質2日半だったが、ロシアの芸術、歴史、科学等に触れる事ができ、楽しい旅行になった。
モスクワに行こうと旅行社を訪ねたのは1か月ほど前だ。ロシアに行くにはビザが必要であるが、ビザを取るには、その前に航空券やホテルのバウチャーを取っておかねばならない。だから1ヶ月前ではあまり時間的余裕がなかった。もっとも特別料金を追加すれば急いで手続きを進めてくれるらしいが。
お昼に成田を発って、10時間の飛行で、夕方にモスクワに着いた。夏時間なので時差は5時間だ。アエロフロートは、一般の評判はあまり良くないようだが、食事もサービスも特に不満はなかった。機内は日本人で一杯だ。モスクワ経由でヨーロッパ各地に行く人も多いようだ。他社の直行便より少し時間はかかるが、値段が安いからだろう。乗務員には日本人はいなかったが、機内放送はロシア語、英語、日本語で行われていたので、少なくとも1人は日本語を話せる人がいるようだ。到着したシレメチェボ空港は、成田のにぎやかさに比べ、少し薄暗くさびれた感じがする。
ガイドブックには入国時に税関申告が必要となっていたが、所持金1500ドル以下は申告不要で緑の出口から出られた。旅行社で空港からホテルまでの送迎を頼んでいたので、インツーリストの係員が迎えに来ていた。空港を出ると白樺林が一杯に広がっている。しばらくすると木造の小屋がいくつも見えてきた。ロシアでは都会に住む人は、たいてい郊外にダーチャという別荘(農作業用の小屋)を持ち、週末はそこで農作業をして過ごすそうだが、これがそのダーチャなのだろうか。日本は暑いかと聞かれたので、こっちの方が暑いと答えた。日本は梅雨寒になっていたが、モスクワは最高気温が25度で半袖でいい。ロシアは寒いというイメージがあるが、夏は結構気温が上がるのだ。空港から1時間程で都心のホテルに着いた。