レーニン廟・ワシーリ寺院

レーニン廟は、赤の広場のクレムリンの城壁沿いにある。入場無料だが、歴史博物館の横で入場者の荷物検査の行列ができている。ここも写真撮影禁止で、カメラを持っていると入れないのだ。レーニン廟公開中は、赤の広場の中央部を閉鎖するため、歴史博物館側とワシーリ寺院側の両方に柵を置き、グム百貨店の赤の広場側出口も閉められているようだ。入り口を入るとすぐ地下への階段を降りる。階段は曲がりくねっていて照明がなく、真っ暗なので手探りで一歩づつしか進めない。一度に大勢の人が詰めかけないようにするためだろうか。レーニンの遺体は、国家機密となっている特殊技術で、生前の姿のまま保存されている。しかし、この目の前の遺体が蝋人形とすり代えられていても分からないのではないだろうか。外に出ると、クレムリンの城壁に沿って並んでいる、スターリンやブレジネフなど国家の要人の墓の前を通って、ワシーリ寺院側に出る。

モスクワのイメージとしてまず挙げられるのが、赤の広場の南にあるワシーリ寺院である(外国人入場料90ルーブル)。中央の高い塔の回りに、大4つ、小4つの玉葱型の塔が配置されている。玉葱の色や形は全て違っていて、トゲトゲのや、鱗のようなのや、ねじれたようなのがあって面白い。内部はあまり大きな部屋はなく、それぞれの塔が回廊によってつながっている。中央の塔にはイコノスタスが置かれている。




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